第60回山河句会
27日の午後、田上公民館俳句教室「山河句会」を開催、先生は都合により欠席となっていましたが、残念ながら天候が悪く吟行は中止となり、参加者の皆さんで選句を行い、後日先生選句と添削をお願いすることにいたしました。
(選句)
・枯野行く会いたき人に会ふために(広瀬)
・おもてなし溢る金沢秋マラソン(福田)
・震災の爪跡語る枯野かな(上田・4点)
・枯野原ひとり迷ひて夫を待つ(石川)
・小引き出し樟脳匂ふ今朝の冬(守田)
・里山は風に枯葉の音がする(関戸)
・照り紅葉初開帳の薬師像(上木・4点)
・夕日背に犬駆け回る枯野かな(新出)
・咲き残る花に弾ける初霰(福田・4点) ・
鑑真のねがひを映す青襖(松田)
・めれ落葉重なり合って錦なす(石川)
・茸飯おこげも出来て香りをり(広瀬)
・秋澄むや名を知る星座をちこちに(新出)
・秋大根軒に吊るされ風に揺れ(石川)
・妻の留守炬燵でほっこり独り酒(関戸)
・枯野ゆく我が足音に振り向けり(守田)
・大根漬うまみ極めし塩加減(守田)
・息を呑む枯野の先の落暉かな(河野)
・毒舌の店主今亡く石蕗の花(広瀬)
・日当たりを選びて浮かぶ親子鴨(上木)
・河口港潮に引かるる子鴨かな(上木)
・枯野出て枯野に入るる能登の旅(関戸・4点)
・平城京一望千里枯野なり(松田)
・忽ちの暗さを連れて初霰(上田・4点)
・公孫樹の実夫の友よりお気遣い(石川)
・鴎らの楽園となり牡蠣筏(守田)
・麓には一揆の史跡もみじ山(新出)
・たそがれる枯野に響く川の音(福田・4点)
・夕映への茜広がる枯野かな(上木)