初句会・第62回山河句会
23日の土曜日、お題に「初暦」を戴き、第62回山河句会の初句会を開催、御選により優秀賞と奨励賞を決定しお年玉を贈りました。なお、今回から男性の新会員・池端好伸が参加することになりました。
【互選句と特選句】
◎高得点句
・確実に日脚伸びたり空の色(上木・6点)ー優秀賞
・寂聴の法話に光り冬ぬくし(守田・5点)ー奨励賞
・一幅の友禅晒し寒の川(河野・4点)ー奨励賞
◎互選句と特選句(◎)
・見上ぐれば神木に生ゆ花八つ手(上田芳美)
・歌がるた故郷の取り札板の札(石川千波)
◎・寂聴の法話に光り冬ぬくし(守田君江)
・大寒や指先にくる痛さかな(広瀬信子)
◎・初旅の夕焼けを背に富士の山(松田好子)
◎・桧かをる改装喫茶春近し(河野尚子)
・初暦心の旅の十二枚(池端良伸)
◎・新春や生け花展に立つ香(上木惠子)
・師からの受けし歳時記初暦(関戸正彦)
・福寿草飾りて今宵婿を待つ(関戸正彦)
・大吉を結びて拝む初暦(上木惠子)
◎・言霊に立ち止まりけり初暦(池端良伸)
◎・文字薄き右近の石碑冬青草(河野尚子)
◎・予定等畏み入れる初暦(新出祐子)
・若き御魂夢くだかれてスキーツア(福田暁美)
・初暦めくり思案す旅の計(松田好子)
・久かたに子等と集ひて雑煮椀(石川千波)
・井戸水で包丁研ぎし師走かな(上田芳美)
・節料理母親譲りの腕振るひ(石川千波)
・初暦巡り来る日に期待込め(広瀬信子)
・大寒や二重にしたり白き足袋(松田好子)
・裸木の枝の細やか茜雲(守田君江)
・おとし玉手にする孫の笑み宝(福田暁美)
・一幅の友禅晒し寒の川(河野尚子)
・破魔矢受く押すな押すなの朱の回廊(田上ナツ子)
◎・確実に日脚伸びたり空の色(上木惠子)
・里山のキャンパス白き朝の雪(関戸正彦)
◎・写し撮る煌めく湖面冬模様(上田芳美)
・病む友を思ひ拝むや宮詣り(守田君江)
◎・新しき句友にまみえ年新た(広瀬信子)
・啜る音のみ響くなり大福茶(松田好子)
・初暦母と同じの生まれ月(池端良伸)
・初旅やゆっくり渡る錦帯橋(田上ナツ子)
・黒豆のうまく煮上げて年新た(上木惠子)
・初暦すでに二十日を駆けぬけり(河野尚子)