田上公民館俳句教室第88回山河句会
28日(土)の午後、田上公民館俳句教室第88回山河句会を開催。「泥」いれた句に苦労したようですが、先生から選句に困る良い句がたくさんありましたとの講評も頂きました。
【先生選句】
・燕窩(えんか)よりこぼれし泥の湿りかな(河野尚子)
・モーツァルトたゆたふ風のかおる音(肩 幸宏)
・庭隅の備蓄の大根花咲けり(守田君江)
・ランドセル子の背で弾み夏に入る(池端良伸)
・櫓を漕ぐや水面の空の桜ゆる(肩 幸宏)
・ブラームス流るる歯科や春の暮れ(松田好子)
・九十の母に母の日あずき飯(池端良伸)
・榛の花零るる雨の石畳(河野尚子)
・苗床や轍の跡の泥光る(守田君江)
・囀りにようやく一歩道たどる(福田暁美)
・春時雨ラジオのピアノかき消され(広瀬信子)
・昨日五分今日満開の桜かな(守田君江)
・春泥を飛んで遊びし昔かな(上木惠子)
・白球も春泥まみれ甲子園(関戸正彦)
・アルパカの遠き眼差し若葉風(河野尚子)
・ずっしりとゆっくりと落つ春夕日(上田好美)
・束ね挿すグラスが似合う菫草(谷内瑞江)
・文のごと窓に花びら点々と(新出祐子)