台湾視察研修③念願の八田技師を訪ねて
Posted by 金沢市田上公民館 on
8日は、今回の視察研修の目的でもあります「八田記念公園と復元された八田技師宿舎」竣工式と八田技師夫妻の墓前祭参列です。記念公園には、65年ぶりによみがえった技師の村・八田技師らの宿舎4棟があり、前の通りは「八田路」と名づけられました。復元された八田宿舎等には、中川友好の会代表(田上公民館相談役)らが尽力して集められた昭和初期の家具や道具、着物等が当時を蘇らせています。家の中には、泉副館長の竹編みの衝立はあったものの、残念ながら谷内事務員が寄贈しました子供の着物と私の昭和製電話(木製の手回し)は見ることができませんでしたが、技師宿舎玄関前に寄贈された方の名前板が掲示されていました。(ひと安心・・・)
昼からは墓前祭です。田上公民館チームは、中川さんのアドバイスもあり、竣工式前の時間を利用してダムと八田記念館、夫人が入水された放水路等を見学しました。技師が造った烏山頭ダムは、事前研修と資料配布で研鑽ずみでしたが、80年経ったいまも堂々と水を蓄え発電と用水に利用されているさまを目の前にして、声も無く感動の一時を実感することができました。
また、八技師夫妻の墓前祭は、昭和22年から水利会が面々と続けられているもので、我が国では五十回忌が済めば一応の終止符がうたれますが、今も慕われ続けられていることに本当に頭が下がる思いで一杯となりました。嘉南大地の父として尊敬されています金沢の偉人・八田技師に、私たちは学ぶことが一杯あることも知らされました。