ゆうゆうぜみで市民スポーツを学ぶ
27日の夜、公民館講堂で文化教養部水井副部長の司会により、ゆうゆうぜみなーるが開催されました。
今回のテーマは、2020年東京オリンピックを前にしての「市民スポーツ」。金沢市民のスポーツ実施状況とその効果をお題に、語り部には、太陽が丘在住の佐川哲也氏(金沢大学人間社会研究域教授地域創造学類長、NPOクラブぽっと理事長)をお招きいたしました。
講義に先立ち、本日は佐川さんの誕生日であることから、関戸公民館長から日頃社会体育大会はじめ地域活動に多く協力いただいていることに敬意を表し記念品を贈呈させていただきました。
まず、本日の「スポーツ」の定義ですが、文科省に倣い「運動」を含むこととされました。その上での認識事項として、わたしたちが目指す「生涯スポーツ社会」は、「年齢や性、障がいのあるなしを問わずすべての市民がいつでもどこでも、いつまでも個人の関心や目的、体力に応じて、運動やスポーツに親しむ社会」(「スポーツ振興基本計画2000」より引用)です。今回のゼミを通じて、佐川さんのこれまでのご自身の研究成果をもとに、アンケート結果を中心に数々の興味をそそるお話をお聞きすることができました。
・「スポーツ」実施を超える「運動」の実施。ベスト3は「散歩、ウォーキング、体操」
・4人に1人は、運動をしていない、定期的な運動でない、アクティブ(運動強度がキツイ)な運動ではないこと
が新たな気づきでした。
本日の結論「スポーツ実施の効果」について、まとめがありました。
・健康の三要素は、休養・栄養・運動であり、運動(「散歩、ウォーキング、体操」)が睡眠と食事を促進する引き金となること
・運動は生理的・心理的・能力的・社会的に人間をアクティブにすること
を学ぶことができました。
「市民スポーツ」は市民みんながスポーツを愛する文化ととらえることができました。
金沢市民スポーツが結実する10年後は、金沢にそこはかとない経済効果をもたらすであろうと感じることができた時間となりました。語り合いでも活発な意見交換がなされ、会場が盛り上がりました。
佐川先生、貴重な語らいをいただきどうもありがとうございました。(ふ)