田上公民館俳句教室第126回山河句会
8月の公民館俳句教室「山河句会」は、28日に開催予定でしたが、金沢市がまん延防止等特別措置が適用されたことにより、第126回句会を投句でお願いし先生の選句と添削・講評で実施しました。なお、お題は「玉蜀黍」と「中」の漢字を入れた句でした。
◎先生選句(清記順)
・富士薄れややに火祭太鼓鳴る(池端良伸)
・体ごと預けて涼の新たなり( 〃 )
・中七の整はなくてぬめり草( 〃 )
・ぎしぎしと秋茄子漬ける母の背や(上田芳美)
・ワクチン済みゆらぐ走り穂青田中( 〃 )
・秋光の真ん中めがけ投網打つ(河野尚子)
・澄む水に光りて鯉の向き変へる( 〃 )
・文人の褪せたる色紙鮎の宿 ( 〃 )
・五六匹来て蟻の餌の持ちあがる( 〃 )
・読経の中一族がゐる墓参(新出祐子)
・夕闇に帰宅する影燕の子( 〃 )
・収穫は親父の仕事麦わら帽(関戸正彦)
・亀の子や濁る水面を見え隠れ(田上ナツ子)
・縄文の炉跡になだる夏の草( 〃 )
・川舟へ勢ひ螇蚸(バッタ)跳び込めり( 〃 )
・嵐去り向日葵畑の立ち上がる( 〃 )
・蓮の鉢水飲む猫の足立てて(福田暁美)
・子の齧る唐黍の音清々と(松田好子)
・草丈の伸びる荒畑赤とんぼ(谷内瑞江)
・玉蜀黍迷路で迷う子供たち(上木惠子)
※添削―玉蜀黍畑で迷ふ子供たち
・観音院の魔除け唐黍吊る家並み(河野尚子)
※添削―茶屋町や魔除け唐黍軒に吊り
・とうきびを軒に吊るして疫退治(関とっと)