11月の第140回山河句会
26日(土)の午後、11月の田上公民館俳句教室第140回を、久しぶりに元気な先生にも参加いただき、新たに加わった2名の会員の紹介もさせていただき(14名、1名欠席、1名投句)、お題「たい焼き」「木枯し」で5句の提出出披講から皆の選句と先生選句・講評と添削をいただきました。
◎先生の御句
・かばかりの小菊焚きて句碑守る
・蕎麦畑の果は見えざり走り蕎麦
◎最高点句
・川音や踏み行く落葉響き合ふ(5点・田上ナツ子)
【◎先生選句(清記順)】
・貼り紙に待ち時間書く鯛焼屋(松田好子)
・木枯しや月に一度の面会日(上田芳美)
・年ごとに減るもやむなし年賀状(本田誠一郎)
・鯛焼きの頭はみ出す茶封筒(松田好子)
・木枯しの序曲さそふ眠りかな(本田誠一郎)
・何事も運不運あり年の暮れ ( 〃 )
・木枯しを追ひ風にせむ夫と我(安田由紀子)
・告白ができず鯛焼食べてゐる (肩 幸宏)
・木枯しや駅のピアノは黙(もだし)しをり( 〃 )
・たい焼きを分けて男はしっぽ食ふ(関戸正彦)
・医王嶺の大きく迫り掛け大根(河野尚子)
・遠山の峰隠したる朝の霧(上木惠子)
・鯛焼きの匂ふ横丁へ戻りけり (田上ナツ子)
・鯛焼きの一ぷくをして家事こなす(福田暁美)
・一人歩く音を楽しみ落葉道 (谷内瑞江)
・沢の底もみぢもみぢの光り増し(新出祐子)
・夜話をしようお前の生まれた日(池端良伸)
12月の句会のお題は「数え日」と「音」です。