歴史研究会で県自然史資料館研修
Posted by 金沢市田上公民館 on
26日の午前、11月のふるさと歴史研究会を県立自然史資料館で開催、北村先生から浅野川の河岸段丘と田上地区を中心としました『金沢市の大地のなりたち』の講演を受けました。
スライドを駆使した北村先生のお話は、金沢市周辺の層序区分から大桑(おんま)層を中心に、日本海側で唯一継続した地質と環境変化を研究できる大桑層であり今も研究が続けられている貴重な場所であると強調。田上地区のおんま層から発掘された「タウエヌノハマグリ」、田上地内で発見されたハマグリ化石であるが、発見者が名前をつける時に、タウエと読んでしまったことも説明され、参加者から「田上のハマグリ」にして欲しいとの要望も出されましたが学説を覆すことは困難だとのコメントも出されました。
次に、金沢の河岸段丘の説明があり、田上町周辺の河岸段丘の位置づけも詳しく話され、浅野川沿いの坂やわき水の湧出(湧水)するところが段丘界であり、田上町周辺の清水も説明されました。最後に、森本断層の話があり、金沢の地震の歴史や被害個所等も詳細に報告されました。
久しぶりに興奮するような研修会となったようで、先生への質問も館内見学個所ごとに出されました。私も、地震の怖さと防災・減災からも『地面の歴史を知る』ことの大切さを実感させられました。