FC2ブログ

金沢市田上公民館ブログ

Kanazawa Tagami Community Center 石川県金沢市田上地区の公民館活動の紹介とご案内、地域のみなさまとの円滑なコミュニケーションの推進のために・・・

両若松町で地蔵祭りが

Posted by 金沢市田上公民館 on   0  0

若松町のお地蔵さん祭り
 23日の夜、今年も町会の役員や青年部のご尽力により、若松町と上若松町両町会の地蔵さん祭りが開催され、地域の皆さんや子供達が地域の安全や健康、交通安全を祈念しました。
 若松町の地蔵さん祭りは、旧県道(現市道)沿いの専徳寺入口に祀ってりますお地蔵さんをお参りするものです。なお、このお地蔵さんの由来について、松尾三郎さんの研究結果がありますので報告します。
上若松町会館での地蔵さん祭り
 なお、上若松町でもここ二年、交通量が増えたこともあり、お地蔵さんを上若松町会館に移してお参りしていますが、今年も子供達を含め地域の皆さんが大切にしていますお地蔵さんの前で祈念していました。(このお地蔵さんの由来は次回報告します。)
【若松町のお地蔵さん】
専徳寺は、今から約480年ほど前の天文元年(1532)、越中(富山)から来た念西という坊さんによって建てられました。その時、念西さん一緒に来た富山の人たちが、自分たちが住んでいたところにあったお宮さんと地蔵尊を若松に持ってきて、向堂(大学への道の右側の崖の中腹にあたります)という所に建てました。また、その人達の住んでいたのは、新町・花田のところです。
 明治7年に若松八幡神社を建て替えたときに、向堂にあったお宮さんの神様を八幡神社の建物の中へ合祀(ごうし)しましたが、地蔵さんは向堂にそのままにされていました。それから約30年たった明治36年の夏のこと、若松に住んでいました松尾與三兵衛という人が、三晩続けて同じ夢を見ました。それは地蔵尊が出てきて「わしを人通りの多いところに出してくれ。今は草や木の茂った中にいるので寂しい」と言うのだそうです。
地蔵尊はどこにいるのかその場所のことを言わなかったのですが、夢の中で見た景色が向堂の様だったので、村人たちと相談し向堂のお宮さんがあった所を探したところ、夢で見たとおりの地蔵尊が見つかりました。そこで若松青年団の方々が草を刈り地蔵尊を洗い清めたあと、青年団の代表の高村さんが、白装束に身を包み、白木綿(しろもめん)でくるんだ地蔵尊を背負って現在の所に持ってきて安置したのです。なお、松尾さんはの子孫はその後ブラジルに渡られて、現在もブラジルに住んでいるそうです。
 この地蔵尊は人が多く通るところに出してもらうことを松尾さんに伝えて、村人の働きで出してもらいました。当時でも現在でも人通りの多いところに立っていて、往来する人々を見守る交通安全の地蔵尊になっています。毎年、夏の最後の日曜日に、若松町の人たちが集まって地蔵さん祭りを実施しています。
(若松町・松尾三郎記を写す)

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://tagamicc.jp/tb.php/2032-6694bd00
該当の記事は見つかりませんでした。