公民館俳句教室・第92回山河句会
21日の土曜日、第92回田上公民館俳句教室・山河句会を、お題「黍」で開催しました。次回は、10月27日(土)に、お題はありませんが「目」を入れた句を含め当季雑詠4句で開催します。
【先生選句】
◎最高得点句
・夕闇の深まりてなを虫すだく(5点・上木)
・靴裏に乾いた葉音秋澄めり (5点・松田)
・枕木が名残をとめて蔦しげる(4点・関戸)
◎先生選句(清記順)
・新月や船頭の唄高らかに(肩 幸宏)
・秋晴れやテニスの女王チャーミング(上木惠子)
・廃校のあとはスタジオカンナ咲く(谷内瑞江)
・さめざめと泣く君の背や曼殊沙華(肩 幸宏)
・露地の奥七輪並べ秋刀魚焼く(関戸正彦)
・黍を刈る人に夕風あたりけり(肩 幸宏)
・地震豪雨暴れし町の彼岸花(河野尚子)
・黍だんご昔はきらい今は好き(守田君江)
・戦後しばし黍籠背負ふ母ありし(河野尚子)
・紅に燃ゆる稜線秋澄めり(守田君江)
・稗は穂にこぼれ落ちたり嫌われり(上田芳美)
・迎え花黍の穂ひとつ挿し添へる(松田好子)
・電話きて新米を待つ豪雨後(新出祐子)
※添削―故郷の新米待たれ豪雨来る
・嵐去り裂けし生木に秋の雨(岩見博子)
・日焼け子に元気づけられ夕支度(広瀬信子)