俳句教室・第96回山河句会
26日(土)は初句会。課題として与えられました「身」・「開」の字を詠み込んだ句を含め当季雑詠4句の提出により句会が開催されましたが、初句会でもあり、最高得点者にはお年玉を贈呈することにし、河野さんと岩見さんが獲得しました。
【先生選句】
・戸棚よりかび満開の残り餅(新出祐子)
・魚市の売子声張る息白し(河野尚子・6点)
・木枯しや人力車夫の太き腕(肩 幸宏・5点)
・春の雪赤き枝先包みこむ(松田好子)
・初氷踏みて夫婦で墓参り(上田好美)
・襟正し歴史の小道冴える鐘(関戸正彦)
・無音にてまたも丑四つ雪女郎(池端良伸)
・初鴉窓開けたれど誰もゐぬ(上木惠子)
・青空や丹頂の身を一線に(新出祐子)
・飛石の光にはねる寒雀(田上ナツ子・5点)
・青空へ広がりゆくや初笑(肩 幸宏)
・なづな粥啜る音のみ響く居間(松田好子)
・身をよぢり笑ひこけたり福笑ひ(関戸正彦)
・ふろ帰りタオルを広げ氷らせる(石川千波)
・大寒の畑にセキレイゐたるかな(谷内瑞江)
・北風に身を削らるる道祖神(肩 幸宏)
・赤き実の雫溜めをり春隣(池端良伸)
・法事終へ山や野や畑雪化粧(福田暁美)
・晴れわたる雪にとんびの影はやし(岩見博子・5点)