平成最後のゆうゆうぜみはICTスマホ活用
本日3月9日、地域在住の語り部を招いての「ゆうゆうぜみなーる」が開催されました。テーマは「良い子、悪い子 町民スマホ活用術」、スマホで町会活性化を考える、の内容でした。田上の里町会が「平成30年度 ICT(情報通信技術)を活用した町会等活動の活性化事業」のコンペに応募して採択され、モデル地区として自ら、まさに今、経験されているという情報を得た(2018年12月17日ブログ記事を参照)のがきっかけです。語り部は、太田明雄氏(金沢大学准教授、角間里山メイト顧問)と竹田裕一郎氏(金沢大学総務部地域連携推進課長、田上の里町会副会長)で、お二方は田上の里町会ICT推進実行メンバーです。
活用されるICTは、スマホの地域ニーズ特化型のグループウェアアプリ(アプリ:目的をもって動くソフトウェア)「金澤町会ネット」。
太田氏からは、まず、田上地区での「まちづくり」の課題について、地域特性(大学門前町、幹線道路沿いの立地、多くの商業施設、在所と新興住宅地の融合)に根付く具体的な課題説明があり、金沢市の「金沢の町会加入のご案内-金沢市役所」のまちづくりガイドパンフレットの内容の紹介もあわせていただきました。町会組織内での迅速な情報周知・共有、各種団体との連絡、学生さん達との円滑な情報交換などをスマホアプリで解決できないか、課題が明確になりました。
竹田氏からは、課題解決に導く「金澤町会ネット」の特徴と機能について説明があり(※)、今後の展開として、2019年上旬は、田上の里町会の開発・試行、2019年を通じ希望町会に供用開始(システム利用料最大5万円程度で検討中)のスケジュール提示がなされました。
最後に、アプリの開発元「さくらシステム」代表門松氏から実際のアプリがどのように動くかのデモンストレーションによる説明を受け、利用イメージも理解することができ、終了後には多くの参加者から活発な質問があり、丁寧でわかりやすい説明を受けました。
「ゆうゆうぜみなーる」は、いつもは平日の夜開催でしたが土曜日の午前は初の試みでした。今後も継続するか、また、地域のみなさんの感想や意見をいただいて工夫していきたいと思っています。今後とも「ゆうゆうぜみなーる」に気軽にご参加ください。(ふ)
※「金澤町会ネット」田上の里町会版~いいがいね金沢~特徴と機能
【特徴】
1.金沢市に特化したオリジナルシステムを構築する。
・学都金沢らしさ(市と相談してオリジナリティあるカスタマイズが可能
・「町会アプリ」デザインと連動した、PC上での「町会ホームページ」風の表示が可能
2.町会組織が主体的に、組織的に運用すること。、
・地域住民と共創して、更に必要な機能を実装する
3.大学との連携により、学生参画を推進し、学生に対しての情報共有・利用促進も進める。
(大学が全面協力、学生も参画し、公民館とも連携して「学び」を実施)
【機能】
1.「だれでもいつでも簡単に登録・使用」ーQRコードで登録、シンプルメニュー、わかりやすい ほかガラケーに対応
2.「簡単操作回覧版 情報共有の迅速化」ースマホの写真でOK、既未読機能
3.町会イベント&ボランティア情報の共有ー住民(学生も含む。)地域への帰属意識向上
4.市からの情報発信(災害・防犯等)-新規住民 地域ルールを簡単理解
5.住民からのヘルプ(周りの助けを呼ぶ)-相互扶助の精神・みんなで助けあう
6.町会運営のサポート(住民の意思決定)-役員の負担軽減、担い手不足解消、住民みんなが参加できる町会運営