田上公民館俳句教室第110回は投句で
公民館活動の自粛の中で、5月のふるさと歴史研究会と俳句教室第100回山河句会は6月まで休会としていますが、4月句会は、投句でお願いし13名全員の投句があり、取りまとめて先生の先駆と添削・講評を頂きました。お題は、「春惜しむ」・「薊の花」です。なお、5月は休会として6月27日(土)から再開することにしています。また、歴史研究会も24日(水)に再開する予定です。
◎先生選句(清記順)
・自転車を連ねる母子(おやこ)柿若葉(池端良伸)
・燕の巣裂けるな口よ子燕(石川千波)
・朝な夕な雪吊の木の群すずめ(上田芳美))
・百歳の実母と並んで花見かな( 〃 )
・薊咲き一朶の白き雲のゆく(肩 幸宏)
・加賀杜氏雪解けの水を含みけり( 〃 )
・春暖や捨て犬ポチを洗ふ午後 ( 〃 )
・わらび餅五時に帰ると走り書き ( 〃 )
・曲水の渦に吸はるる花筏(河野尚子)
・隧道の入口出口花吹雪 ( 〃 )
・朝な夕な納屋覗きゆく燕の仔( 〃 )
・玄関にチューリップの鉢こども園 (上木惠子)
・鳴いたよと初音を子らに教へられ( 〃 )
・四月馬鹿夫婦離れて道歩く(新出祐子)
・花びらの一陣まろぶアスファルト( 〃 )
・耕しやチャイム合図に一休み(関戸正彦)
・片隅のたんぽぽ残し庭手入(田上ナツ子)
・山裾の父のふる里田水張る( 〃 )
・夕燕眼下にひかる黒瓦 ( 〃 )
・チューリップ子らの声なき通学路( 〃 )
・川音の窓辺に一輪花薊(福田暁美)
・ほけびちょと我追ふて来る匂鳥(松田好子)
・外出の自粛制限木の芽時(守田君江)
・荒莚母とぜんまい揉むひと日( 〃 )
・ふたバス停歩いて春を惜しみけり( 〃 )
・頬白の右往左往や散歩道(谷内瑞江)
・植えた事忘れてゐたり一輪草( 〃 )
・雪割草岬に立てば海真っ青 ( 〃 )