俳句教室・第114回山河句会
22日(土)の午後、コロナ禍の中で、田上公民館俳句教室・山河句会の第114回目を開催いたしました。当然三密対策と消毒、体温測定はきちんと守り、お題の「富」・「生」を入れた当季雑詠5句の提出により、互選と先生選句で講評も頂きました。
【先生選句】
・目覚めれば人の訃が来るとんぼ来る(上田芳美)
・琉球の海見守りて咲く蘇鉄(肩 幸宏)
・縁側でくつろぐ芸妓生ビール(関戸正彦)
・村はずれ菜っ葉置きある清水かな(松田好子)
・橋桁を夜の潮打つ原爆忌(河野尚子)
・お祭りも花火も中止空見上ぐ(上木惠子)
・大木の天辺征し葛の花(池端良伸)
・手習ひの文字生き生きと風あらた(田上ナツ子)
・地蔵会は席を離してマスクして(関戸正彦)
・手作りの野菜がつまみ生ビール(上田芳美)
・掛け替へて簾の風の新しき(河野尚子)
・この夏もあの戦いを回顧する(石川千波)
・壺に生く姥百合だけを五・六本(上田芳美)
・背番号「10」の売り子や生ビール(肩 幸宏)
・長生きの相と言はれし鶏頭花(谷内瑞江)
・コロナ禍の生活リズム霧の中(守田君江)
・線香花火最後のポツリ分かち合ふ(福田暁美)
・とうきびや粒の数あるひげの数(新出祐子)