歴研で「梅田日記」を学ぶ
28日(水)の午前、今月の歴史研究会を、近世資料館からご紹介頂きました堀井美里(合同会社アマネ経営、東京農工大非常勤講師など)先生から「梅田日記~ある庶民がみた幕末金沢~」と題した特別講演で開催しました。
先生の話は、自己紹介を含めて遍プロジェクトの一員として作成しました「梅田甚三久と巡る金沢東山界隈」のパンフレットを説明し、日記に出てくる食事の復元も行って当時に思いを寄せたことも報告されました。先生の資料は、「梅田日記」の出来上がった経過や日常の生活や世情を記したものや詳細な略歴、日記の一部であり、読み解いて頂くことにより幕末の金沢と庶民の生活ぶりに親しさも感じることができました。また、幕末期では、海防体制や金め物資の動員、物価高による生活困窮の他、都市問題・災害・騒動などの政治的な上記用も記されており、コレラ流行による世情不穏と庶民の意識等も知ることができました。
この金沢町民梅田甚三久が記した「梅田日記」の読み解きにより、当時の町民や武士等の生活や世情を通して金沢の歴史についての理解を深めることができ、皆さんから高評価も頂きました。
次回11月は、25日に新発見と小字名と由来の準備状況で開催し、12月23日は、木下さんから「仮装と俄を楽しんだ金沢人」で講演を頂き、1月27日は、金沢大学上田先生から特別講演を予定しています。