第116回山河句会は吟行で
10月の俳句教室山河句会は、鼠多門から尾山神社で吟行です。あいにくの秋時雨の天候となりましたが、鼠多門内では観光ボランティアさんの説明もあり、苦吟の私でしたが、投句で先生選句と講評等を頂きました。
【先生選句(清記順)】
・眼の前の橋をけぶらす秋時雨(池端良伸)
・ひょんの実や馴染みし椀の艶に似て( 〃 )
・さし石を艶やかにして秋の雨( 〃 )
・障子貼る子等と最後の行事かな(石川千波)
・恙無く夫婦で眺む良夜かな(上田芳美)
・菊一種ほとけの父へ供えたり( 〃 )
・各々の籠一杯に茸(こけ)の道( 〃 )
・お裾分けと隣家の温き茸飯(河野尚子)
・神苑に吹くひょんの笛音優し( 〃 )
・シャッター切る鼠多門と初紅葉(上木惠子)
・鼠多門晴ればれと笑む七五三(新出祐子)
・家飲みはがんもにはべん新走り(関戸正彦)
・露天の湯落ち葉を舟に子ははしゃぎ( 〃 )
・復元の木橋行き交ふ時雨傘(田上ナツ子)
・秋麗や雲さまざまに鼻唄も(福田暁美)
・綾子句碑やうやく逢えし末の秋(松田好子)
・ひょんの笛握り話の輪の中へ( 〃 )
・金沢港シミュレーションの秋の船(福田暁美)
・真新し木橋の濡れて秋の雨(谷内瑞江)
※11月は休会とし、12月は、第三週の19日の土曜日に句会を開催します。