第121回俳句教室山河句会
27日(土)の午後、今年度最後の第12回田上公民館俳句教室「山河句会」が開催され、お題の「雛」・「暖か」の俳句を含め当季雑詠5句の提出により、参加者による互選と先生の選句・添削を受けました。なお、新年度は4月24日の吟行からスタートいたします。
≪先生選句≫(清記順)
・友からの文の大文字暖かし(田上ナツ子)
・石切りの爪痕のこる春の山(上木惠子)
・浮雲は遠きにひかる初雲雀(河野尚子)
・妣(はは)知らぬ白髪の我雛飾る(新出祐子)
・黄水仙子等の花壇を占めてをり(谷内瑞江)
・かたまりて蛙子水の薄みどり(田上ナツ子)
・記念日にそそと咲きたる雪割草(上田芳美)
・満開の白木蓮や夜に光る(上木惠子)
・菜種梅雨姑(はは)は手を振り施設へと(上田芳美)
・欠けし笏もちて微笑む祖母の雛(松田好子)
・五分咲きの花弁を散らす雀かな(池端良伸)
・コロナ禍の歌会始め祈り詠む(関戸正彦)
・野良猫の暖を取り合ふ腹枕(福田暁美)
・幼き日姉妹で飾った七段雛(石川千波)
◎高得点
・友からの文の大文字暖かし(6点・田上)
・海に向く黙祷十度(とたび)辛夷咲く(5点・池端)
・欠けし笏もちて微笑む祖母の雛(5点・松田)