4月の山河句会は吟行を
4月24日の第122回田上公民館俳句教室山河句会は、本多の森を中心に金沢レトロの建物を見ながら吟行。河野さんに取りまとめをお願いし先生の講評・選句・添削をいただきました。なお、5月の俳句教室は、22日(土)に当季雑詠句5句で開催します。
◎先生選句(清記順)
・年輪を重ねし木々の若葉かな(池端良伸)
・春耕や水張りて成す抽象画 ( 〃 )
・朝採れの京の筍夕餉にと(石川千波)
・おたまじゃくしかえってみればうしがえる( 〃 )
・茣蓙広げ薇(ぜんまい)揉む手匂ひけり(上田芳美)
・旧兵器庫鉄扉開かれ若葉風(河野尚子)
・大拙館へ曲がる小径や竹の秋( 〃 )
・歴史館の水路を掠めつばくらめ( 〃 )
・千年をこゆる欅に風光る(上木惠子)
・裏山に今年も初音聞こえたり( 〃 )
・老桜幹に蘖(ひこばえ)あちこちに( 〃 )
・大木のろうばい満ちて風甘し(新出祐子)
・さえずりに聞きほれ庭に干物す( 〃 )
・苦吟する我をあと押す若葉風(関戸正彦)
・草はらを滑る早さや蛇井でし(田上ナツ子)
・蕨摘むつかずはなれず連れの声( 〃 )
・緑立つ岩間を水のほと奔る( 〃 )
・藪椿風吹き上がる谷深し( 〃 )
・職離れリズムに慣れずこいのぼり(福田暁美)
・木漏れ日の揺らぐせせらぎ緑さす(松田好子)
・レトロなる煉瓦に触れる若楓( 〃 )゙
・花弁の張りつきしまま硝子窓(谷内瑞江)
・道の駅長き庇に燕の巣( 〃 )