田上公民館俳句教室第124回山河句会
6月26日(土)の午後、第124回田上公民館俳句教室山河句会が、先生欠席の中開催、お題の「夏帽子」・「夏至」を含めた当季雑詠5句の提出により、全員で選句し後日先生からの選句と添削・講評をいただきました。
≪先生選句≫(清記順)
・夏帽子小さな肩は影の中(池端良伸)
・車椅子しばらく止めて合歓の花 ( 〃 )
・座布団を二つに折りて三尺寝( 〃 )
・夏(げ)安居(あんご)や一つ捨てれば楽となり( 〃 )
・我が道は袋の半ば夏至の夕( 〃 )
・入梅はどこで迷っているのやら(石川千波)
・父の友今日も素敵に夏帽子( 〃 )
・風渡る緑の小径著莪の道(上田芳美)
・走り来て忍者のごとく瑠璃蜥蜴( 〃 )
・いさぎ良く咲くも落つるも夏椿( 〃 )
・雨止んで畑に賑はふ夏帽子(河野尚子)
・四百年の欅絡めて蔦若葉( 〃 )
・人気無き古刹や不意に不如帰( 〃 )
・散居村さざ波ひかる青田かな( 〃 )
・梅雨の入り苔青々と兼六園(上木惠子)
・梅と紫蘇酸っぱい香に満つ朝の市(関戸正彦)
・背をまるめ茅の輪くぐりの親子連れ( 〃 )
・麦秋を見下す霊峰いまだ白( 〃 )
・漆黒の家並み際立つ夏至の夕(田上ナツ子)
・天袋の奥から妣の夏帽子(松田好子)
・ビロードやふ薔薇の名札はベルサイユ( 〃 )
・夏至の夕時の速さにメランコリー( 〃 )
・夏帽の飾りちらちら影法師(新出祐子)
・洒落気味に懐かしゴム付き夏帽子(福田暁美)゙
※添削 洒落っ気の懐かし紐の夏帽子