俳句教室第127回山河句会
25日(土)の午後、コロナ禍ではありましたが、すでに計画済みの事業であり、三密を避け感染防止対策と換気の徹底を行い第127回田上公民館俳句教室「山河句会」を、7名の参加と2名の投句で私から披講させていただき、先生選句と添削と講評いただきました。
◎先生選句(清記順)
・遠く住む児も我も観る今日の月(松田好子)
・蟷螂の腹膨らみて地を擦れり(河野尚子)
・山越すを今か今かと月今宵(松田好子)
・日を受くる城の石垣秋の色(田上ナツ子・4点)
・一揆ありし山裾を占め秋桜(河野尚子)
・釣瓶落とし目前に虹現はるる(谷内瑞江)
・母逝きて敬老の日の遠くなり(池端良伸)
・ふるさとを築ひた功績敬老日(関戸正彦)
・境内を羅漢と占める彼岸花(松田好子)
・稲刈れば一株ごとの鎌の音(池端良伸)
・夕暮れの家並を包む秋の虹(田上ナツ子)
・鷺草の真白に鳥の精宿る(松田好子)
・打ち返す土の匂ひや大根蒔く(河野尚子)
・地蔵尊の裾へ飛火の彼岸花 ( 〃 )
・ちちろ鳴く母の遺骨に沁みるほど(池端良伸)
・名月の天空にある閑けさや(上木惠子)
・秋つばめ青空高く風にのる(新出祐子)
・畝の中三つ指捻りて大根蒔く(上田芳美)
なお、10月の例会は、予定通り、第四週の土曜日23日です。お題は、漢字「正」・「波」を取り入れた句を含め、当季雑詠5句を提
出願います。