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金沢市田上公民館だより

Kanazawa Tagami Community Center 石川県金沢市田上、杜の里地区の公民館活動・行事の紹介とご案内、地域のみなさまとの円滑なコミュニケーションの推進のために・・・

歴研で「ゴミ捨て場から見た歴史」からSDGsも

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小林先生の講演
小林先生講演会資料
 16日(水)の午前、2月度のふるさと歴史研究会を、小林忠雄(加能民俗の会会長)先生から、「ゴミ捨て場から見た歴史」をテーマに、環境問題でもありますSDGsもあわせて研鑽を深めました。
 先生から、「ゴミは文明の産物 廃棄物問題は都市開始以来の社会問題(人とゴミとの戦いの歴史)」をテーマに、アメリカ人が発掘した大森貝塚から近代考古学が開始されたが、縄文時代後期の貝塚は、単なるゴミ捨て場ないことが立証されたとし、都は、天皇が代わると同時に遷都したのもゴミ問題であったと説明、平安時代の市街地はゴミや汚水に溢れ、ゴミ対策担当の役職も設けられたと報告、18世紀の西欧は、ゴミの捨て放題があり香水の流行やネズミのまん延によるペスト・コレラの流行の原因ともなったと日本との比較も交え話されました。
 江戸時代の都市化とゴミ問題では、ゴミ埋立場の設置と収集者や「ゴミ取り人」も誕生、収集ゴミは、燃料や再利用が盛んとなり、まさにリサイクル社会となったことは、加賀藩も同様であったとし、「江戸は究極のリサイクル型社会」(田中優子著)の説明もありました。
 金沢城下では、道淵に肥ツボが設置されていたことや盆のキリコと回収によるリサイクルがあったこと、多くの家は背戸に穴を掘り、生ごみを捨て堆肥にしたほか、屎尿は貴重な肥料(資源)として、「こやし屋」なるものもいて、屎尿汲み取りの相場もあったと、ゴミ問題に触れ環境の大切さも報告されました。まさに、SDGsの環境課題を学び合うことができました。
歴研の開会

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