第137回山河句会は吟行と投句で
8月27日に開催しました田上公民館俳句教室山河句会は、津幡町木窪大滝で吟行してきました。なお、不参加者もいることから吟行句を含め当季雑詠5句を提出いただき、先生の選句と添削・講評をいただきました。
◎先生選句(清記順)
・大声で何か言ってる滝見客(池端良伸)
・青胡桃見上ぐる枝に二つ三つ(上田芳美)
・岩魚捕り瀬音掻き消す子等の声(河野尚子)
・吟行の昼餉は熱き岩魚焼 ( 〃 )
・稲穂波生れて明るき峡の村 ( 〃 )
・峡の村向かう三軒百日紅 ( 〃 )
・岩盤をすべり落ちたる滝白し(上木惠子)
・故郷の三日三晩の盆踊 ( 〃 )
・青胡桃ふみて見あぐる青き空( 〃 )
・彩なして滝川わたる秋の蝶(新出祐子)
・夜店では射的自慢のガキ大将(関戸正彦)
・日焼子の笑みの歯白し登校日( 〃 )
・三ツ編みのたてがみさやか競走馬(田上ナツ子)
・里山の稲穂明るき峠道 ( 〃 )
・蝉時雨けやき大樹のゆらぐ影 ( 〃 )
・居心地を求めて猫も秋を待つ(福田暁美)
・書展へといそぐ車窓は秋の色(安田由紀子)
・雨脚の近づく兆し今朝の秋(松田好子)
・頬に風川面に群れる秋燕(上田吟行句)
・木漏れ日やしぶきを散らす滝の風(田上吟行句)
・カシャカシャとスマホの音は滝に消ゆ(関戸吟行句)