第142回俳句教室山河初句会
28日(土)の午後、新年初の公民館俳句教室・山河句会(142回)を、10名の参加者と3名の投句により開催しました。今回のお題は、「歌留多」・「正」ですが、新年初の句会であり、お年玉大会として開催、4点獲得者4名の中から、参加者の多数により最優秀の特撰句に肩さんが受賞、田上さんが2位、河野さんが3位とんりました。
【先生選句】
・冬眠の亀に変身したき朝(松田好子)
・砥ぎし刃へ垂直の水冬の夜(4点・肩 幸宏)―特選句
・唐蒸の鯛まで笑ふ冬日かな(4点・池端良伸)
・年重ね曽孫ときそふ歌留多取(上木惠子)
・小寒の水に鎭もる夜の大豆(新出祐子)
・左義長や時々はぜる竹の音(上田芳美)
・蝋梅の雨に滲みて月の色(4点・河野尚子)―準特選
・追うほどに夢もでっかく年始め(本田誠一郎)
・正座して畏む顔や年賀の子(4点・田上ナツ子)―準特選
・梯子乗り天を押し上ぐ出初式(河野尚子)
・酢茎食ひ旅の行き先決まりたり(松田好子)
・日本列島どっかりと座る雪女郎(河野尚子)
・初夢かうつつかまたも引き込まれ(新出祐子)
・出しつゆにたっぷり染まり寒卵(田上ナツ子)
・裃の折目正しや恵比寿講(池端良伸)
・蛇行して進む靴跡雪の道(福田暁美)
・侘助の雪かぶる枝揺れどほし(谷内瑞江)
・目の前の恋の札取る歌留多取り(関戸正彦)
※添削―目の前の札取られたり歌留多取
・ひいふうみつい口にして正の文字(安田由紀子)
※添削―ひいふうみ羽根つき競ふ正の文字
2月の句会は、25日の土曜日、お題は、「冴え返る」・「結」で開催いたします。