10月の歴研は、家からみる江戸大名『前田家ー加賀藩①』で開催
25日(水)の午前、古札歴史研究会を、市玉川図書館近世史料館の宮下学芸員をお招きし、氏の発刊されました『家からみる江戸大名・前田家加賀藩』から、利家を祖に「百万石」を領有した前田家。本分家の創出や、婚姻・殿席・官位などによる「徳川大名化」で、「御家」が確立する過程を辿り、御家騒動を経て、混迷する幕末維新期での藩是決断のプロセスを探るものでしたが、史料館で開催しています秋季展「大横目中川八郎右衛門」の横目の説明からはじまったため、時間の関係もあり、最後まで辿り着くことが叶わず、本刊行の経緯とプロローグ「加賀前田家と御家」そして、第一章でもあります北陸に雄飛する前田家を中心しんとしたお話になりました。
しかしながら、加賀藩のイメージとはどんなものか、大名家の視点、つまり加賀藩としてではなく、加賀前田家の視点から分析など、通説と氏の研究成果や歴史資料からの分析を盛り込んだ゛内容の濃い講演となり、最後には、豊臣秀吉書状・前田利家遺言状・加賀征伐の根拠と解説もあり、次回の講演につながる研究会となりました。
11月の歴史研究会は、22日(水)の9時から12時、加賀立国1200年を訪ねて『加賀国府ものがたり館』と古墳公園視察研修となりますので、出欠の連絡を関戸までお願いいたします。