田上俳句教室第93回「山河句会」
27日(土)、第93回田上公民館俳句教室「山河句会」が、お題なしの『目』の漢字を入れた俳句を含め当季雑詠4句の提出で開催されました。
【先生選句】
・敷藁の上にどっかり大南瓜(谷内瑞江)
・金木犀目蓋のおくの君の聲(肩 幸宏)
・かまどうま付け文踏みて闇に消ゆ(岩見博子)
・眼の前にアルパカ歯見せ秋日和(河野尚子)
・代を継ぐ明治の墓標草の花(田上ナツ子)
・畳みきれぬ蟷螂の翅(はね)雨を打て(河野尚子)
・縁側の木目美し秋日和(松田好子)
・富富富てふ新米の名や喜寿祝ふ(田上ナツ子)
・挨拶に目を反らす児や薄紅葉(谷内瑞江)
・温め酒猪口の刷毛目の荒々し(池端良伸)
・犬と来て小高き山の秋の風(谷内瑞江)
・色鳥や夕暮れの色剥がれ落つ(肩 幸宏)
・津軽弁の車掌とふたり秋深む(松田好子)
・歳重ねひなたぼっこの人となる(石川千波)
・曼殊沙華かたまる紅の三十本(上田芳美)
・王墓へと登り下りつ紅葉晴れ(福田暁美)
・柿紅葉能登から加賀へ転入す(守田君江)
・友禅の黒留め流し水澄める(関戸正彦)